イヴ・ボンヌフォワ『ドゥーヴの動と不動』
 「最後の身振り」 より

この開かれた石 これがおまえなのか、この荒れた家、

どのようにして死ぬことができるのか?

わたしは光をかかげ、探した、

至るところ血が充ちていた。

全身でわたしは叫んだ、そして泣いた。

訳:松村栄子