イヴ・ボンヌフォワ『昨日は荒寥と支配して』
 「護衛兵の歌」より

おまえはついに聞くだろう

まるで剣のようなこの鳥の叫びを

遠くの山の岩壁で、

そしておまえは知るだろう ひとつのしるしが刻まれていたのを

鍔の上、希望と光のその場所に。

おまえは現れるだろう

よろめく鳥の叫びの前庭に、

期待が終わりを告げるのはここだ、わかるだろう、

ここ古代の草の中におまえは見る

おまえが掴まねばならない抜き身の剣が輝くのを。

訳:松村栄子